施術のコンセプト

南烏山整体院の治療は主にFascia(ファッシャ)の癒着に対するアプローチをしていきます


Fasciaファッシャとは


Fasciaとは骨、筋、臓器、血管、神経を覆い、連結している線維性結合組織の総称です。

わかりやすく言うと・・・皮膚、皮下組織、筋膜、靭帯、血管周囲、脂肪体、腹膜、髄膜、骨膜などです。
身体全身を包み込む一つの網のようなものです

これらの組織はたがいに癒着することがあり、癒着が起きると疼痛が生じやすくなり組織間の滑走性が損なわれて可動域が制限されます。
例えば五十肩の人などは関節包周囲にできた癒着が重大な可動域制限をもたらした結果起こっています。


癒着が起きるとなぜ痛みを感じるのか?

従来の考えでは痛みそのものは神経そのものの障害によって引き起こされていると考えられていましたが、神経線維はあくまで痛みを伝える電線であってFasciaが異常シグナルをとらえて神経線維に伝えているという考え方が普及してきました。

神経線維自体が損傷を受けた場合その痛みは24時間同じ一定の痛みを出し続けます。
これに対して、ピリピリやビリビリなど痛みの感覚は神経線維周囲のFasciaの異常なシグナルを神経線維が受けて生じていると考えられ、今まで神経の痛みと考えられていたものが実はfasciaの異常が引き起こしている可能性があるのです。

Fasciaには非常に多くの痛みを感じる侵害受容器(痛みを感じるセンサーみたいなもの)が存在します。

これらが外からの刺激や筋膜の変形など内部の状況などすべての情報を脳に伝えています

怪我や過度の筋緊張などで周囲に炎症が起きるなど何らかの原因により異常なfasciaとなります。

すると各層のfasciaが癒着して組織の潤滑剤である間質液の流れが停滞し流れがせき止められてしまいます。

本来排出されなければいけない痛みを出す物質が蓄積し組織内の水素イオン濃度が変化していきます。
このような変化をfasciaが検知し神経に直接シグナルとして伝達し痛みの信号が脳に伝わります。

この異常な癒着をリリースして組織の滑走性を上げるというのが当院の治療の方針です。

組織に癒着があり組織の滑走性が下がると痛みを出す物質が停滞し疼痛を生じさせることは前述しました。

滑走性を上げることができれば、停滞していた発痛物質を押し流すことが可能になり痛みを改善することができるのです

身体の中に癒着が存在するとその部分の動きが制限され関節の動きの不具合や筋肉の動き自体に問題を起こします。

それが歪みとなって全身に問題を波及させます。

首の痛みや腰の痛みも関節の痛みではなくこのfasciaが原因となっているものが多いとわかってきました。

あなたのなかなか治らないしつこい痛みや不調はもしかしたら癒着したFasciaが原因かもしれません。

どこに行っても治らなかったあなたの痛み、ぜひ一度ご相談ください。